タートル流 投資の魔術
年末~年始にかけての感想文と読んだ内容を少しだけまとめてみました。2016年はドル高?円高?
そうこう考えつつ、予想するだけ無駄だと言うお話になりつつありまして。
心を落ち着ける目的もあり、タートル流投資の魔術を読破してみました。
トレンドフォロー型の手法なので秘伝チャートとの組合せも結構適応範囲が広そうです。
タートルって何?
アメリカの有名な投資家であるリチャード・デニス(Richard J. Dennis1949年1月9日-)が育成したトレーダー23人の事。リチャード・デニスは400ドルを数十億ドルにしていたりします。
ことの発端はデニスのパートナーである元数学者ウィリアム・エックハートとの議論+賭け。
賭けのお題:『優秀なトレーダーを育成できるか』
結論:
「タートルズ Turtle Traders」は成功をおさめているため『優秀なトレーダーを育成できる』という結論にいたる。
カーティス・フェイス
最年少にして最優秀の成績をおさめた。トレーダーとして初心者だったカーティスが、どのようにウィザードに仲間入りしたかの過程が分かりやすくかかれている。
1章 リスク - トレーダーが売買する物
流動性リスク トレーダーが売ることも買うこともできなくなるリスク価格リスク 価格が上か下に大きくずれるリスク
2章 行動ファイナンス 取引に影響をあたえる8つの『認知のゆがみ』
これらの認知のゆがみに惑わされなければ、ほぼすべてのゆがみが金儲けのチャンスになる。
いやもう、この8つの認知のゆがみはいつも引っ張られてしまいますよね。
いやもう、この8つの認知のゆがみはいつも引っ張られてしまいますよね。
1.『損失回避』=損失過剰評価バイアス
儲けを得るより損失を出すまいとする心理損失を出したときの心理的影響力は、儲けが出たときの2倍になる。
10万円利益を出す=10万円損をする
数字の上ではプラスマイナスゼロですよね。
何故か心理的には10万円のマイナスが大きく感じられるために10万円の損を出す事を回避したくなる行動バイアスを意味します。
よく『損切りできずに強制ロスカット』とかありますよね。
この心理バイアスが大きいのだと言う事ですね。(年初から確かになぁ、と思う訳です)
2.『埋没費用効果』=サンクコスト
すでに支払った費用に意思決定を左右される。埋没費用効果を受けると、トレーダーは今後市場がどう動くのかではなく、
すでに取引で支払った1000ドルを無駄にしないためには、どうするべきかという観点で決断を下す。
結構これにも騙されますよね。
3.『処理効果』
上がり相場にある株を売り、価格の下落した株を保有したくなる投資家の心理。利益は早く確定し、損失はできるだけ長くしのごうとする傾向。
『コツコツドカン』って話なのですが、ポジションを取ったら逆方向に走るし、ポジションを手じまうと逆方向に走るとか平気で発生するから難しいですよね。
4.『結果偏向』
ある決断の良し悪しを判定するのに、どの時点でどういう決断を下したかではなく、それがもたらす結果によって判定する傾向のこと。たとえ合理的で正しい判断を下しても、思いがけないことに巻き込まれて、望む結果を得られないことがある。システムトレードを長く続けられない原因です。
時点A → 判断(+判断材料) → 結果
として一連の流れを確認するのではなく、○○円負けたもしくは儲けただけに囚われる事を意味します。
5.『直近偏向』
より新しいデータと経験に重きを置く傾向を言う。『結果偏向』と合わせて、たいていのトレーダーは、最近行った取引の結果を見て、自分の手法や意志決定プロセスに疑念を抱く。
6.『アンカリング』
不確実が支配する意思決定の場で、容易に手にはいる情報に頼る。最近の価格を意識に刻み、現在の価格との関係性を基準に、意識決定を行う。7.『バンドワゴン効果』
大勢が支持するからという理由で、ものごとを支持する傾向のこと。トレンドが発生したらしばらく継続してしまう傾向とも関連すると思われます。
トレンドフォロートレードって反転時期が読めないから難しいんですけどね。そこを補うのが秘伝チャートになるんだと思います。
8.『小数の法則』
あまりに少ないサンプルをもとに母集団を推定すること。統計学上必要十分なサンプルを用いずに母集団を推定してしまうと、結果は良い事ありませんよね。
まさにあれです。
0 件のコメント:
コメントを投稿