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2020/09/13

米大統領選「ドル円相場」のアノマリーを検証

大統領選挙アノマリーは本当なのか?

2020年度、最大の海外イベントと言えば、 アメリカ大統領選挙。この選挙によって世界のリーダーが選出されることになります。

4年に1度のビッグイベントであることもあり、この選挙の前後1年で為替相場に対して、通常の理論では説明がつかないような動きともいえるアノマリーが起きる!と考える人がいてもおかしくありません。

FX Youtuberで有名なFX-JINさんもしばしばアノマリーを根拠に売り買いを行っていらっしゃいますので、当たるかも?と思われるシーンもしばしばあります。(最近は外れるかも?という気にもなりますが)

アノマリー検証として今回は

大統領選挙の年と翌年の大統領就任時には、円安ドル高の方向に動く!かを大検証

過去の選挙の検証をしてみたいと思います。

11回分の選挙を振り返ってみたいと思います。

長いのと、絶望するような結果になりますので、もうアノマリーっていったい?って気持ちになれると思います。

選挙年単体で見るとドル高が6回、ドル安いが5回…もはや何も言えないというのが正解みたいですね。

1976年 ジミー・カーター(民主党)

1986年に年初来高値を付けたところから、ほぼ休みなくドル安(円高)

10月に一旦戻して当選後から60円の円高

この段階でやる気が失せます。

1980年 ロナルド・レーガン(共和党)

円安になった雰囲気がありません。

1984年 ロナルド・レーガン(共和党)2回目

当選直後は円安になりましたが、その後の1年は円高で終わりました…

全くやる気がなくなります

1988年 ジョージ・H・W・ブッシュ(パパブッシュ)(共和党)

選挙前に円高になって、11月の下げ分を12月で取り戻した感じではありますが…

アノマリーを調査していてここまで前半で心が折れる事はありませんよね

1992年 ビル・クリントン(民主党) さすがに2000年も近くなってくるのでそろそろ!と思いきや、、、アノマリーはどこ吹く風ですね

1996年 ビルクリントン2回期(民主党)

はじめて、『大統領選挙の年と翌年の大統領就任時には、円安ドル高の方向に動く傾向がみられる』っぽいチャートになりました

2000年 ジョージ・W・ブッシュ(子ブッシュ)

気持ちの良いくらいあてはまった感じで、11月の当選後から1年間しっかりとドル高にもっていってくれましたね

2004年 ジョージ・W・ブッシュ(子ブッシュ)2回目 今一つでした、当選直後円高になっていますし、

2008 バラク・オバマ(民主党)

年初から下落、かつ当選直後に下落、翌年度戻すも下落と良いところありませんでした

2012 バラク・オバマ(民主党)2期目

アノマリー通りな感じの動きになりました

2016 ドナルド・トランプ(共和党)

記憶に新しいところですが、11月トランプ大統領当選発表直前に大きく売り込まれて、その反動で一気にドル高に振れて、、、往復びんたを食らわせられた引用があります

年を通じてみると円高、当選後に戻って安定したというだけのようでした

https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2020/2020_235.html

を見て、

過去9回の選挙年では円安ドル高7回、円高ドル安2回

と言うのをうのみにすると、簡単に焼き殺される気がしました。

記憶に新しい前回2016年の米国大統領選挙では、トランプ大統領がヒラリー・クリントン候補を破り勝利を収めた。政治経験のないトランプ氏が大統領に就任することに、マーケットでは不安も広がったが、為替相場はアノマリー通り円安ドル高が進行した。この背景には、「米国第一」をスローガンに掲げたトランプ大統領によって、積極的な財政政策が展開されるとの思惑があり、結果円安の流れとなった。

マスコミがヒラリー有利説を垂れ流す中、トランプ大統領がまさかの逆転勝ちになり、極度にドル安に振れた後の球速な昇竜拳は…もはや記憶に新しいと思いますが…

年を通じてみるとドル安になっていたのは事実ですし、その後はボックス(レンジ相場)になっています。

前回の米国大統領選のように、選挙が実施される年には、新しい大統領および再選を目指す現職の大統領に対する期待感や不安を為替市場が材料視していることが伺える。選挙の翌年に大統領が就任すると、実際に展開される政策を巡って、為替市場に影響を及ぼしていくことになる。前回2016年からさかのぼり、1984年からの過去9回の米大統領選の年は「円安ドル高7回、円高ドル安2回」という動きを見せた。

年単位でとってみても、大統領が確定した後も何等か確定的な法則があったかというと、『なんもわからない』が正解みたいです。

共和党と民主党の2大政党で大統領の椅子を争う選挙が定着した米国の選挙では、共和党候補が勝利すれば円安、民主党候補が勝利すれば円高になるというのが定説である。しかし、過去9回の選挙では共和党が5回、民主党が4回それぞれ勝利を収めているが、「円安ドル高7回、円高ドル安2回」という為替の動きをみてもアノマリーが存在していることがみてとれる。

これもどちらの政党が政権をとったか?とは関係なさそうで、なんか絶望しました

2012年オバマ前大統領が再選を果たした年は、オバマ氏が民主党所属であることから、円高の流れに傾くことがセオリーであるが、実際にはこの年は円安の動きとなった。その背景には日銀が金融緩和を実施したことや、米国で失業率が改善したことなどが挙げられる。

結局、大統領選挙が一大イベントなので、注目される割に、そこまで大きなインパクトはなく、日銀の政策とか、アメリカの失業率などの影響のほうが大きいのがわかりますね。

結論…このアノマリー…役に立たないですw