2017/01/02

一体どれくらいのリスクを取ったらよいのか?

投資苑 - 心理・戦略・資金管理投資苑 - 心理・戦略・資金管理
アレキサンダー エルダー,福井  強,Dr. Alexander Elder

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大半のトレーダーは一発か二発の弾に当たって殺されてしまいます。その弾丸は無知か感情と呼ばれるものです。アマチュアはカンに基づいて行動し、マイナスの数学的期待値の決してやるべきではないトレードに引きこまれています。素人の無知の段階を何とかサバイバルできた人たちは、より良いシステムを設計する段階へと進むことができます。そして、彼らが自信をつけてきて、敵から身を隠していた塹壕から頭をヒョイと出した途端に、2発目の弾丸が彼らを射止めるのです!つまり生半可な自信が彼らに欲をかかせて、ひとつのトレードに過剰に資金をつぎ込んでしまい、たった数回続けて損を出しただけで、マーケットから退場を余儀なくされてしまうのです。

投資苑より引用

耳が痛いというのか何と言うのか、2015年にこれに巻き込まれて『2発目の弾丸に右腕を吹っ飛ばされたのは私ですし、2016年の1月末で調子に乗って見事に2月に入って爆死しました。

言い訳しておくと、結局利益はちゃんと出していますけどね。
これはまだ臆病な側面を持っているという事なんだと考えています。

もしあなたの自己資金の4分の1を各トレードに賭けた場合、あなたの破滅は保証されたも同然です。あなたはわずか何回かの負けによって、有り金をすっかり失ってしまうでしょう。それは優れたトレーディング・システムを持ってしても起こり得る事態なのです。そして、たとえ自己資金の10分の1を賭けたとしても、そんなに長いこと持ちこたえることはできないでしょう。
プロにとって1トレードに対して、わずかなパーセント以上の損失を負うことはできない相談なのです。これに対して、アマチュアはアルコール依存症患者が飲酒に対するのと同じような態度でトレーディングに臨むのです。つまり、彼は愉快にやろうとトレーディングを始めて、しまいには自己破滅してしまうのです。

いやもぅ、ほんとあの時の心理はまさにこれです。

広範にわたるテストの結果によると、自己資金の2%までの損なら長期的なトレーダーのサバイバルを脅かさないことが分かっています。例えば、もしあなたの自己資金が2万ドルの場合、1トレード当たり400ドル以上のリスクは取ってはいけないことになります。もし10万ドルの自己資金であれば、これが1トレード当たり2000ドルになりますが、もし自己資金がわずか1万ドルしかなければ、あなたが取ってもよいリスクは1トレード当たり200ドルになります。
 大抵のアマチュアはこの話を聞くと頭を振って拒絶の反応を示すものです。つまり、多くの人には少額の自己資金しかなく、この2%ルールは彼らの一攫千金の夢に水を差すことになるからです。しかし、一方、大半の成功しているプロたちにとって、2%の上限はむしろ高すぎると感じられることでしょう。一般的に、彼らは任意の1トレードに対して自己資金の1~1.5%以上のリスクを取る事を許容しません。この2%ルールによって、マーケットがあなたの自己資金に対して与え得るダメージの額に確固たるフロアが設置されることになります。こうしておけば、たとえ5回や6回の連続の負けを喫しても、あなたの将来に支障を来すことはありません。

ここら辺は順張りトレードをメインにしようとすると、どうしても騙しにやられる事が多くなってしまうので、小さい損を繰り返しまくって、後で大きく取り返す事になるからと言うように考えておくと良いと思います。

2%ルールはTurtleのユニット管理でも同じですね。
ただし、Turtleの場合は2Nが2%になるようにするので、やはりリスクは小さめにしているという事が分かると思います。

http://bigpicture.typepad.com/comments/files/turtlerules.pdf