悪い円安の到来か
OverShootAlertの観点から現在の円安を考える
OverShootAlertとは
吉田 恒さんが㈱T&Cフィナンシャルリサーチの代表取締役時代に提唱していた分析手法で長期では5年のOSAが±30%になると修正反動が発生するという物でした
吉田さんはその後、この団体を卒業していて、卒業時にライツをT&Cフィナンシャルリサーチに残してきていると思われます。
中長期相場の行き過ぎを判断する目安として、5年移動平均線からの乖離率を見て下さい。チャートで示す期間を対象にデータが正規分布すると仮定してみましょう。そうすると、正規分布上は白いゾーンに9割のデータが、赤いゾーンに残り1割のデータが収まると仮定できます。赤いゾーンにデータが収まることは稀ですので、乖離率がこの赤いゾーンに入ると行き過ぎ相場になるでしょう。それぞれの項目で、乖離率の範囲に違いが生じるものの、固有の習性は確認できます。また、たとえばドル円を 1975年以降で見た場合、5年線からの乖離率が±30%前後に達すると大天井ないし大底となってきたことがわかります。単純にそれを中長期の上がり過ぎ、下がり過ぎの限界圏として参考にすることもできるわけです。このように、それぞれの項目の習性をチェックし参考にして下さい。