2016/12/18

FXの基礎 #2

今回も重要な基礎知識を学びましょう。

FXには、株とは違って小額で投資できる理由があります。
FXとは でも記載した通り、FX自体がCFCの1種となり、証拠金をベースに、値動きが小さい金融商品を『差金決済取引』します。

差金決済取引 (CFD)とは、売買した時の利益や損失などの差額の部分だけを決済する取引となり、実際に商品の受け渡しは発生せず、取引で利益が出たら利益分を受け取り、損失が出たら損失分を支払います。ドルを買ったとか売ったではなく、USDJPYをロングした、ショートしたと表現するのもそのためです。

レバレッジを効かせた証拠金取引ですので、実際の資金よりも大きな金額の取引ができます。
予想通りの売買が出きれば短期間で大きな利益を得ることができます。

証拠金取引とは

差金決済では、新規建て時に受渡金額は必要ありませんが、取引により損失が生じた場合でも決済ができるように一定額の金銭を預けておく必要があります。この預け入れる金銭を「証拠金」と呼び、証拠金を使用した取引のことを「証拠金取引」と呼びます。

証拠金取引とは? 初心者コーナー/マネックス証券

レバレッジ

レバレッジはリスク管理にも関連しますので、本トピックをしっかり読んでください。
ここでは、必要証拠金に対して何倍の取引をしているかをレバレッジ○○倍と呼びます。

前提:
USDJPY=100円と仮定(手数料等は発生しない物として考えます)
10,000USDJPYをロングする場合

レバレッジ1倍の時

銀行での外貨預金や両替等だと100万円の元手が必要ですよね。
この条件で10,000USDJPYをロングした場合(両替え・もしくは外貨預金)をレバレッジ1とします。

1USDJPY=101円になった場合
差額で1万円の利益が発生します。

実際には銀行での外貨預金や両替だとスプレッドが100PIPS以上…というのか200PIPS以上開いているため、本当にやる気がしないディールになってしまいます。

レバレッジ25倍の時

FXの場合、レバレッジ設定を25倍にしておくと、証拠金と言われる裏付けとなるお金は4万円で事足ります。

USDJPY=101になった場合
差額で1万円の利益が発生します。(ここまではレバレッジ1倍の時と同じ)

ただし、元金が4万円なので元金を25%増加させた事になります。

リスク

少ない元手で大きな金額の取引ができる半面、為替レートが予想に反して変動した場合、大きな損失が発生する危険があります。

レバレッジが大きな状態で損がでると、手元の資金(証拠金)が減少し、追加証拠金の発生やロスカット(自動で行われる反対売買)や証拠金規制に伴う強制決済になるリスクも大きくなります。

ロスカットの恐怖
くりっく365 南アフリカランド円暴落問題
2009年11月02日 ランド円(クリック365事件)
2015年1月15日  スイスフランショック
2015年8月24日  ランド円ショック
2016年1月11日  ランド円ショック



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SBIFXでは1円単位の額でも投資できますが、1円が2倍になったところで2円。
複利で運用するにもできずになってしまいます。

私も50円を半年で5,000円にするというチャレンジをしたことがありますが、使う工数(時間)に見合うだけのリターンがなく、余りお勧めできない感じでした。

基本的には証拠金100万円スタートで毎月10%~20%複利で抜けるようにしないと、FX自体をやっている意味がなくなってしまう気がします。(工数対比での感想です)。

注釈:

月10%だと、1年で3倍
月20%だと、1年で9倍という事になりますから、かなり無理をしたポジションになります