探しにくいトレンド発生ポイント
FXを既にやった事がある人はわかると思いますし、自信のあるトレーダーでもトレンドに乗る事がいかに重要であるかを常に考えているでしょう。いわゆる順張りのトレードが基本だという考えを持っている人は逆張りトレードよりも多いです。これを基本のトレードと推薦している成功者もたくさんいるほどです。
トレンドに乗るとは、ある通貨が上昇中にあって、その勢いに便乗して「買い」のポジションを取り、さらに価格が上った所で「売る」とすれば、その差額分の利益がゲットできます。とても単純ですね。
ところがトレンドに乗るというのが以外にも難しいのです。トレンドをさらに細かく次のように分けて考えて見ます。
*トレンドの強さを中とした場合を想定 (100pips程のトレンド)
トレンド初期 - トレンド発生から15分以内
トレンド中期 - トレンド発生から25分以内
トレンド末期 - トレンド発生から30分以上
初期の段階 - トレンドに乗るだけですぐ利益が期待できる
中期の段階 - トレンドに若干乗り遅れたので利益獲得は微妙
末期の段階 - 完全にトレンドに乗り遅れたので損失の可能性
結論として、トレンドが発生するポイントを見つければいいわけですね。ところが、テクニカル分析を使ってチャートを見てピンポイントでトレンドの起点を見分けるのはほぼ不可能です。唯一、前日の終値のサポートとレジスタンスラインを超える当たりからさらに価格が進んでいく、というダウ理論に基づいたものだけが高確率でしょう。とすれば、注目のラインを見ていればよいわけですから、トレンドラインを引いたりしてトレンドが起こるかどうかを見なくてよいということになります。
そもそもトレンドを見極めるのに15分足チャートを見る人はいません。通常、4時間か1時間足チャートを使うでしょう。そのチャートを見るという意味は、トレンドのサインとなるやや大きめのロウソクをチェックするという事なのです。つまり、1時間足チャート上のやや大きめのロウソクは、実は大きな転換を意味していて、これこそがまさにトレンドの起点となるロウソクなのです。
では、チャートを眺めていてそのロウソクを見つけるには1つの方法しかありません。それはずーっと見続けている事です。いくらデイトレーダーでもそれはちょっと厳しいでしょう。
しかし、トレンドが発生する可能性のある時間帯が決まっています。それは重大な経済ニュースなどがあるときです。つまり、殆どのトレンドがそういうニュースによって生まれますので、その時に注意していればよいわけで、チャート上ばかり見てトレンドを探す必要がないわけです。「探す」というよりも、大きなニュースに注目して準備すればよいわけです。そういう時間帯をチェックして待ち伏せする方が賢いやり方なのです。ちょうど魚を探して釣るやり方ではなく、罠を仕掛けておいて後でチェックするやり方に似ています。