以前色々なパターンをプリントアウトして、できるだけ覚えようと試みた事がありました。
当時はとにかく知識を吸収する事が必要だと感じていたので、使えそうなものは何でも覚えようとしたのでした。
結局幾つかのパターンを覚えただけで諦めてしまいましたが、今となって振り返るとそれでも良かった事に気づきました。はっきり言ってFXで使えるパターンは株よりも少ないと言えます。FXではそれほど細かい心理戦ではなく、集団心理があらわになるからです。
さて、酒田五法は殆どが基礎パターンの応用パターンとなっています。応用パターンは覚える必要が殆どないというのが私の解釈です。それと私の解釈としては、順張り用のエントリーサインとしては、別のテクニカル分析などが優れていると思いますが、三兵は順張りの基礎として覚えて置いてください。
酒田五法これだけは覚える!
- 三山 ヘッドアンドショルダー。FXでも結構多いので知っている人も多いと思います。
- 三川 3本のローソク足から相場の転換をとらえるもの、「宵の明星は売りサイン」、「明けの明星は買いサイン」となります。「上放れ二羽烏は売りサイン」になります。
三空(FXではみられない)- 三兵
- 三法
- 抱き線
- はらみ線
- 切り込み
- かぶせ線(新たに追加)
- 差込み
- 明星
- 毛抜き
これだけでOKです。そもそも2、3本のロウソクだけで相場を読むのはちょっとムリがあるんですね。現在のFXや株は当時の米相場と違いますし、かなり複雑化しています。
特に流動性が高いFXでは、使えるパターンが限られてきます。今度は使える状況を考えて見ましょう。
これらのパターンがチャート上に出たからといっても、すぐその通りにすると失敗する確率が高くなるでしょう。流動性の激しい局面だと、いずれのパターンも通用しなくなる場合も多いのです。FX独特の価格の流れを把握していないと、どの場面で酒田五法が使えるかが分からないと勝率が悪くなります。
- 三山、三川は特に注意する
- 三法はトレンド中の押し目買い・戻り売りの時だけ使う
- その他のパターンは、高値圏・安値圏の時だけに使う
こう見ると、殆どが逆張り用のパターンになりますね。実際その方が使えます。価格が移動平均線に近い位置にあってその時に酒田五法のロウソクパターンが見られても、殆どがダマシになるでしょう。
何故なら相場は上にも下にも行けるからです。しかし、高値圏なら下に行く確率が高いですし、安値圏なら上に行く確率が高いようです。
その様な状況で逆張り用の酒田五法のロウソクパターンが出たなら、勝率はかなり高くなるわけです。
闇雲に酒田五法を覚えて使えば良い訳ではないのが分かったと思います。これに加えて、重要な支持線や抵抗線をチェックすればさらに良い判断ができるでしょう。
どの場面でそう使うかによって酒田五法のテクニカル分析はその確率が飛躍的に高くなります。